一口馬主

Road To一口馬主

Impact did’nt fly.

2006年10月02日 Impact did’nt fly.

競馬好きは周知の通り。
今日、未明というか昨日深夜凱旋門賞があった。この時間、ましてや競馬番組としては破格の20%近い視聴率だったそうだ。
国内ですらこの調子、サッカーのサポーターよろしくディープインパクトサポーターがフランスで跋扈し、記念馬券のせいでディープの単賞オッズが1.1倍と日本でのレースのようになってしまっていた。「郷に入ては郷に従え」なんて馬好きだけに「馬耳東風」?
だが、結果は負けた、昨年の有馬のように届かなかったのではなく、差されて、完敗。でもディープは良く走ったと思う。サイレンススズカに代表される(?)サンデーサイレンスの「狂気の血を」世界に知らしめる絶好の機会でもあったが残念ながら夢は叶わなかった。
競馬の馬は経済動物と言われるが、日本とは競馬の歴史・重みが違う、そしてなにより諸外国に比べてより経済的な部分の比重が重い日本の競馬界、例によって過熱報道気味。
8頭立てのレースだったが、勝つ確率は1/8というより5%も無いと思っていた。サッカーだってホームが有利と言われるが、競馬では比べ物にならない、国際ルールなんて大甘。
固い馬場を好む日本の馬を殺すためには平気で水を撒く。汚くなんてない、ルールの範囲。そんな所へ敢えて挑戦したオーナー・陣営と、ただのお祭りにしてしまう報道陣等とはかなりの温度差を感じてしまう。フランス・競馬の本馬欧州という郷を少しでも理解しようとすれば、ディープにしても勝つのは難しいという予測は成り立つのではないか?そうすればこんな馬鹿みたいなお祭り騒ぎにはなっていない筈。
オリンピックもWBCもワールドカップもそうだったがチャレンジしている人たちの想いや努力等がお祭り騒ぎによって隠されてしまっているように感じてならない、そんな報道には食傷気味。
そろそろディープの敗因についてあれこれ始まっているだろうけど、敗因の前に勝てる等と甘く考えていたその浅い思考について猛省すべきだ・・・でも、そんな事はいい、過熱報道のおかげで大いなる挑戦をライヴで見る事が出来たのに、少々つまらないものにされてしまった。